STORY
#1 アンジェリンの憂鬱
元冒険者ベルグリフは、故郷へと戻り日々平穏に暮らす中、森で捨てられていた女の子を拾い、自分の娘"アンジェリン"として男手一人で育て上げる。
時が経ち成長したアンジェリンは、父と同じく冒険者になりたいと都のギルドへと旅立っていき、「黒髪の戦乙女」の異名を持つSランク冒険者として活躍するように。
そんなアンジェリンが久しぶりに長期で休みをとり、5年ぶりの再会を楽しみに父・ベルグリフのいる故郷に帰ろうとするが…。
#2 赤鬼のベルグリフ
農作業に勤しむベルグリフのもとに現れた大領主ボルドー家の次女・サーシャ。
盗賊に襲われていた三女のセレンをアンジェリンが助けた件で、お礼にやってきたという。
謝礼の金貨を贈る中、サーシャはベルグリフに剣技を師事したいと申し出て……。
一方、オルフェンにて魔獣退治の依頼に励むアンジェリンは、かつて護衛を依頼された行商人と再会。そこで父・ベルグリフの話を聞くことになる。
#3 おかえり、アンジェリン
アンジェリンたちが暮らすオルフェンに、引退した元Sランク冒険者のチェボルグとドルトスがやってきた。魔獣の大量発生を憂う2人は、その原因を叩くため復帰を決意したという。そしてアンジェリンたちは、同じく元Sランク冒険者である龍殺しのマリアとも合流しつつ元凶の廃ダンジョンへと向かう。
立ちはだかる魔物と戦いながらダンジョンを進む冒険者たち。激戦が繰り広げられる中、最奥で待ち受けるものとは…。
#4 トルネラの穏やかな日常、時々親子喧嘩
ようやく故郷トルネラに戻り、父・ベルグリフとの再会を果たしたアンジェリン。同行したアネッサやミリアムも一緒にベルグリフと過ごす、念願の穏やかな日々。
そんな折、親子は剣の手合わせすることになるが、昔からの癖を知るベルグリフにアンジェリンは簡単に負かされてしまう。Sランク冒険者である以上、今後も危険な目に遭うかも知れない。冒険者としてのアンジェリンの覚悟を問うため、ベルグリフは再び剣を交える。
#5 ボルドーへの旅路
オルフェンの裏路地を歩くライオネルとチェボルグは、広場でヴィエナ教を批判しているシャルロッテと遭遇。魔王を生み出した大魔導ソロモンを信奉し、警備隊すら退けるシャルロッテとその従者・ビャクに対し、「おいたが過ぎる」とチェボルグたちは対峙する。
一方、春告祭が行われているトルネラでベルグリフは、村長からボルドー伯への手紙を送り届けてほしいとの依頼を受け、アンジェリン達とともにボルドーの街へと向かうことに。
#6 暗躍する反乱分子
ヘルベチカ・サーシャ・セレンの三姉妹がいるボルドーに滞在することになったアンジェリンたち。時を同じくして、シャルロッテたちと手を組んだマルタ伯爵が、ボルドー襲撃を企てる。
墓場から大量に現れたアンデッドがボルドーの街を襲う。住民を守るため最前線で戦うアンジェリンたち冒険者パーティー。アンデッドの群れが三姉妹の籠もる屋敷にも迫る中、アンジェリンは、かつて倒した魔王にも似た黒い影と対決する。
#7 長い夜、明るい朝焼け
シャルロッテとビャク、そしてマルタ伯爵が計画するボルドー家長女ヘルベチカの殺害計画。それに対し次女サーシャはマルタ伯爵の身柄を取り押さえるため、1人馬を走らせる。そこで遭遇したのは、姉を襲撃しようと目論むシャルロッテとビャクの2人だった。
暗闇の中の戦闘で苦戦を強いられるサーシャは、絶体絶命のピンチを迎える…。
#8 森の住人との邂逅
ボルドー襲撃事件が決着し、アンジェリンはオルフェンへ、ベルグリフは故郷のトルネラへと戻っていく。
帰宅したアンジェリンは、「お父さんが寂しい思いをしないよう、お嫁さんを探す」と意気込み、勝手に父の花嫁探しを始め、元・高ランクの女性冒険者や、孤児院のシスターに次々と声をかけていく。
一方、トルネラでは魔獣退治に勤しむベルグリフの前に、老エルフ・グラハムが現れる。
#9 親子、それぞれの出会い
アンジェリンはオルフェンの路地裏でシャルロッテと再会する。泣きながら許しを請うシャルロッテに対し、アンジェリンは「無抵抗のヤツを殺すのは気分が悪い」と言って矛を収めるが、そこにへルクレシア教皇庁の浄罪機関が襲いかってくる。
一方トルネラ近郊の森では、グラハムとマルグリットを追ってきたベルグリフが魔王の気配をまとった謎の子供と遭遇する。
#10 蠢く悪意
アンジェリンの家に居候することになったシャルロッテとビャク。2人を弟妹のように思うアンジェリンは、偶然出会ったマリアに自衛のための魔法を教授してもらえるようお願いする。その帰り道、正体不明の兵士たちの襲撃を受けることに。
不意を突かれて苦戦を強いられるアンジェリンたち。その戦いはやがてギルドの冒険者も巻き込んでいく。「誰かが兵士たちを操っているのでは?」と疑うアンジェリンの前に、かつて対峙した影が現れる。
#11 ベルグリフの決断
アンジェリンはシャルロッテたちが安全に暮らせるよう、二人を連れてトルネラへの帰還を決意するが、そこへエストガル大公からの招待状が届く。魔王討伐の功績を称え、勲章を授けるというのである。
一方トルネラでは、「冒険者になるため旅に出る」と宣言するマルグリットに、昔の自分を重ねて思いにふけるベルグリフがいた。グラハムは「過去を精算する必要がある」と、ベルグリフに旅に出るよう促す。
#12 過去との対峙
大公の招待を受け、公都エストガルを訪れるアンジェリン。大公家の次男ヴィラールの尊大な振る舞いにうんざりするも、無邪気で好奇心旺盛な息女のリーゼロッテとは仲良くなる。そして「私の秘密を見せてあげる」と促され、地下牢へ導かれる。
一方、マルグリットとともにオルフェンに着いたベルグリフ。そこでアンジェリンが自身の嫁探しに励んでいたことを知り困惑する。
#13 ただいま、お父さん
大公邸の舞踏会に向けてドレスアップされたアンジェリンに対し、エストガル大公の三男フランソワは「君のために余興を用意した」と不敵に笑う。そしていよいよ始まる式典。大公と皇太子も見守る中、フランソワは地下牢に閉じ込めていた“天蓋砕き”の異名を持つ元Sランク冒険者・カシムを式典へと連れ出す。
大義もなく対峙することになったアンジェリンとカシム。カシムは「お前ならおいらを殺せると思う」と自嘲的に笑うのだった…。